若い世代にもうつ病が一般的になりつつある現代社会。
実は高齢者にも「老人性うつ」という病気があり、広く知られるようになってきています。
老人性うつは、脳が年齢とともに衰えてうつ病を発症するものと考えられていますが、実はそれだけが原因ではありません。
高齢者を取り巻く環境は、日々変化しています。
今の高齢者が子供だった頃は、老人は家族と過ごして余生を過ごすスタイルが一般的でした。
ところが今は、子供や孫が高齢者と関わることが少なく、高齢者が一人暮らしを余儀なくされているケースも少なくありません。
子供や孫の顔が見られず、成長を見届ける楽しみが減ったために、うつ病などの心の病気を発症する方もいます。
さらに日本人は、老後の過ごし方を具体的にイメージしている人が少ないとも言われています。
年老いてから「時間ばかり余ってしょうがない」と嘆くのでは、容易に心の病を引き寄せてしまうかもしれません。
早いうちに家族との関わり方を考え、老後にしかできない楽しみや趣味を見つけてみましょう。