老後に病気を発症したら、若い頃のように放っておくわけにはいきません。
誰もが地道に治療を続けながら、病気と上手に付き合っていくようになります。
骨でも臓器でも、年をとればだんだんと機能が弱っていきますから、病気を完全に治すには時間もかかります。
しかし病気が長引く原因のひとつには、生活習慣があります。
高血圧の人が血圧を低くする薬を処方して貰い、医師に「塩分を控えるように」と言われたら、生活でも塩分の少ない食事に切り替えなければなりません。
薬を飲み続ける一方で、塩や醤油を食事にたっぷりと使っていては意味がないのです。
高血圧に限らず、糖尿病や高脂血症など他の症状にも同じことが言えます。
薬を飲みながらも、病気がなかなか治らない食生活を送っている高齢者は少なくありません。
「どっちつかず」な状態に陥らないためにも、末長く健康を維持しつつ、薬が必要なくなるまで病気を回復させるためには、医師の指示には素直に従う必要があります。