3世代・4世代と暮らす老後の生活

自分の老後の生活は、どんな暮らしを理想としているでしょうか?配偶者と二人きり?それとも子供や孫たちと一緒に暮らすのが願いでしょうか。 核家族化が進む現代の日本では、3世代、4世代で一緒に暮らしている家庭は昔ほど多くはありません。 3世代はまだしも4世代が暮らしている世帯は非常に少なく、家族全員が不自由なく暮らせる部屋数や住環境を整えておく必要もあるため、成人後は子供が家を出て自力で暮らしているケースが多くなっています。 自分の老後を3,4世代で暮らしたいと考えている場合、家族の了解を事前に取っておくことはもちろんですが、住環境を整えたり、みんなで協力して生活することをよくイメージしておかなければなりません。 みんなで暮らせば、楽しく賑やかな毎日を過ごすことができますが、お金のやりくりも人数分考えなくてはなりません。 おじいちゃん、おばあちゃんの貯蓄が子供や孫の生活を支えている家庭も少なくありませんが、高齢者に万が一の事態が起きた時、一度にたくさんのお金が必要になり、貯蓄が目に見えて減ってしまう可能性もあります。 ひとつ屋根の下に住んでいる家族はお互いに協力できる関係が理想的です。

50代からの老後の生活

50代から退職し、老後を意識してセカンドライフをスタートさせようと考えている方は、生活の方針や基盤となるものをしっかりと定めておきましょう。 アルバイトなど、正社員以外で仕事を続ける場合でも、だらだらと仕事を続けるのではなくやりたい事やできる事を活かした方が長く続きます。 高齢になればなるほど、体が思うように動かなくなり、働けなくなる可能性なども視野に入れて、貯蓄などもよく考えておかなければなりません。 50代で早期退職をすると、10年くらいはまとまった時間ができます。 この間に老後のライフラインづくりをスタートさせておくことはとても大切。周囲の人との助け合いができるよう、町内会など周りの人たちとのコミュニケーションも50代から始めておきましょう。 また、自分をいつも心配してくれる家族を大切にし、万が一の時に連絡が取れるよう、親族との繋がりも見直しておきます。 老後は誰でも孤独になる危険があります。 50代から好きなことをして暮らしても問題はありませんが、老後のこともきちんと視野に入れておきたいものです。

60代からの老後の生活

60代に入り、早めの退職もしくは定年退職をしてセカンドライフに突入した方は、いよいよ本格的な老後に足を踏み入れたことになります。 まだまだ若いと思っていても、いつ病気で体を壊すかはわかりません。 もちろん死ぬまで健康をキープすることもできますから、60代からは毎日の生活を規則的に送ることが大切です。 運動や食事など、基本的な習慣は老後の人生を左右します。 病気にかからなければ病院に行く必要はありませんから、老後の医療費の心配をしたくない方は健康を心がけた生活を送りましょう。 50代と60代、60代と70代では体力の衰え方がまったく違うとも言われます。 当たり前のようにできていた事が面倒くさくなったり、時間がかかるようになると、「衰え」が目に見えて実感できるようになります。 もしもの場合に、身の回りの人にお世話になることもあるでしょう。 老後は家にいる時間が長くなるぶん、配偶者や家族ともより身近になりますから、家族関係を大切にしてお互いを理解し合う努力も必要です。

70代からの老後の生活

70代にもなると、いよいよ自分が本格的な老後を迎えたんだという実感が出てきます。 誰もが体に何らかの衰えや病気を抱えるようになりますが、育児や仕事のしがらみから解放され、精神的にかなりのゆとりが生まれます。 本当の意味でストレスなく生活するには、老後資金の使い方に注意しましょう。 退職時に貯めていた貯金を早くに切り崩してしまうと、家を直したり病院にかかったりと大きなお金が必要になった場合に支払えなくなり、家も病気もそのまま放置せざるを得なくなってしまいます。 70代でまだ働く余力があれば外に働きに出ても良いですし、働かなくても毎日を慎ましく過ごすことを心がければ、必要な時に必要なお金が準備できます。 意外にも、50、60代と順調にやってきて、70代でお金が目減りしていく高齢者が多いようです。 家が老朽化するのもこの頃で、ようやく節約に意識が向く方もいます。 食費まで切り詰めるようになると心のゆとりが無くなってしまいますから、計画的なお金の使い方が求められます。

80代からの老後の生活

日本人の平均寿命は男女ともに80代。世界でもトップクラスの水準を維持しています。 多くの人が80代まで生きると考えると、退職してから80歳までのおよそ20年をどうやって過ごすかという問題があります。 80代になると、多くの人が病院にかかったり、介護施設を利用するようになります。 70代までは何ともなく、病気知らずだった人でも健康を維持するためにお金を使うことになり、老後資金を切り崩さなくてはならないケースが発生します。 老後資金の一つに年金受給が挙げられますが、今現在安定的に年金を受給している高齢者と、将来の高齢者では支給される額が変わることが予想されます。 今より大幅に減らされるのでは?と考えている方も少なくありません。 年金が少なく、80代を目前にして貯金が底をつきてしまう高齢者も珍しくなくなっています。 「老後は子供や孫の世話になるから」という方でも、子供や孫に万が一の事態が起こらないとも限りません。 早い段階から年金の不足分を埋める準備をスタートしておきましょう。

90代からの老後の生活

医療設備や最新の医薬品など、医療技術の向上によって90代まで長生きをする方が増えています。 長生きをすることは良いことですが、一番の問題は毎日の生活にかかるお金ではないでしょうか。 90代に入ると、医療費はもちろん日々の生活費の捻出が難しくなります。 長生きできることは誰しも理想ではありますが、一方で生活をしていかなければならない長生きリスクもあります。 いつまでも健康で生きられることは素晴らしいことですが、生きるためにお金がかかることがリスクになってしまうのです。 90代からの生活は、最期を迎える日まで生きることが課題です。 誰しも自分の寿命がいつやってくるかは分かりませんから、長生きするための貯蓄や備えが必要です。 何もかもを子供や孫に任せて、お世話して貰える老後はもはや当たり前ではなく、老後は自分で自分の生活を賄える余力が求められています。 退職から寿命までおよそ20年と考えられる時代は終わり、すでに30~35年が一般化しつつあります。 90代までの必要資金は1億円とも言われており、長生きのために慎ましく健康的な生活を心がけることが大切です。

海外で老後の生活を

老後に憧れの海外移住を計画している方は、今からどの国を選ぼうかと悩んでいることでしょう。 あるいはすでに住みたい国が決まっていて、具体的な計画を始めている方もいるかもしれません。 現実的な問題として、海外に移住するにはそれぞれの国の生活スタイルや文化に合わせなければなりません。 老後は労働ビザが取得できないため、最低でも老後の生活を維持するための資産が必要になりますし、選んだ国によっては貯金が底をつきて日本に戻って来ざるを得なくなる場合もあります。 日本人は海外に行けば外国人です。 まして高齢者ということで、海外の国が高齢者を快く受け入れてくれるかどうかは難しい問題です。 海外移住をする際は、どこでどうやって生活するかという事だけではなく、現地の人に受け入れられるかどうかなども含めて総合的に考えなければなりません。 また、海外移住で問題になるのが「食事」と「気候の違い」です。 日本では当たり前のように売られているお米やおにぎりも、国によっては手に入りにくい場合があります。 また、寒い地域や熱帯の地域は体調を崩しやすいので、高齢者が快適に過ごすためには温暖な気候条件の国を選ぶ必要があります。

海外で老後の生活を送る場合の注意点

海外で老後を過ごす場合、国内と勝手が違うので、最初は海外生活に戸惑う人もいるかもしれません。 そこで今回は、将来の海外移住に向けていくつか注意したいポイントを紹介したいと思います。 ・治安の問題 一番は海外のどこに住むかということよりも、治安の良し悪しです。 日本以上に治安の安定した国はないとも言われていますが、海外では銃器による犯罪やスリ・強盗などが頻発している国もあります。 明らかに治安の悪い場所は老後の暮らしには不向きといえます。 ・医療問題 アメリカをはじめ、海外では医療費がかなりの高額になる国が少なくありません。 日本のように、安い医療費で病院にかかって薬を処方してもらえるのは当たり前ではありません。 老後の病気や介護などの問題も視野に入れて、最適な移住先を決めましょう。 ・言語の問題 衣食住、役所への手続き、隣人とのコミュニケーションなど、現地で使う言語は日本語以外の言葉です。 生活のすべてを移住先の言語に合わせる必要があります。

教室を開いて老後の生活を楽しむ

何もすることがなく、なんとなく日々を過ごしている高齢者の中にも、書道や華道、剣道など、特別な技能を持っている方がいます。 趣味の教室を退職後に開くことで、生活を有意義なものにする方法を紹介します。 書道やそろばんなどの習い事、剣道や柔道などの武道、あるいは猟や農業の指導など、自分の持っている技術は多くの人に需要があるかもしれません。 「いきなり教室を開いても誰もこないだろう」と思われがちですが、インターネットやチラシなどを利用して地域に情報を発信していくことで、子供だけでなく大人の生徒を集めることもできますし、近所の口コミだけで広く生徒を集めている方もいます。 文化教室のためのスペースを借りればさらに生徒を集めやすいですし、自宅に教室を開けば教室スペースのレンタル代はかかりません。 段位を取得していたり、師範の資格や免状を持っている方なら、誰でもチャレンジすることができます。 自分の持つ資格や技術を活かし、若い人を指導していくことで、自分自身も若々しく働くことができますし、老後のやりがいや生きがいにも繋がります。

子供のいない老後の生活

子供のいない夫婦は、老後に万が一の事態が起こった時でも頼れる人がいません。 逆に言えば、親戚づきあいや友達づきあいを大切にすることで、子供のいない老後に備えることができます。 自分が万が一「要介護状態」になったら?ほとんどの場合配偶者にお世話を頼むことになります。 しかし配偶者が何らかの都合で介護できない、もしくは既に故人となっている場合、介護を誰がしてくれるのかという問題があります。 夫婦二人きりで生活する方は、早い段階で将来の介護生活などについても考えておかなくてはなりません。 配偶者に介護をお願いする場合は、「当たり前」と思わないこと。 配偶者が失望してしまい、介護をしないケースもみられます。 夫婦はお互い様、協力して最期まで一緒に生活を続けるのが理想です。 子供に頼れないぶん自分たちの生活費を貯めるのももちろんですし、介護や病気療養のための生活環境を整えたり、身辺整理を少しずつスタートさせるのも老後への備えになります。

田舎で老後の生活を送る場合のメリット

田舎で老後の生活を送るメリットは、第一に「暮らしやすい」ということです。 地方ののどかな場所を移住先に選べば、毎日を慌ただしく過ごす心配もなく、のんびりとした生活が送れるでしょう。 交通機関などの移動手段や買い物ができる施設の確保など課題もありますが、最近では移動式のスーパーやコンビニなども増えており、高齢者の生活をサポートする環境が整ってきています。 また田舎では自分の土地を持つことができます。 広々とした庭や畑を所有し、野菜や果物を育てて収穫する喜びが味わえるかもしれません。 都会では所有できる土地や空間は限られてしまいますが、田舎では比較的自由に自分の生活スペースを持つことができます。 釣りや猟が好きな方は川や海、山に入ってアウトドアを満喫することができます。 収穫したものや獲れたものを持ち帰り、調理する楽しみもあるでしょう。 都会にいた時はまずできなかった自然とのふれあいも、田舎暮らしなら誰もが可能になります。

都会で老後の生活を送る場合のメリット

地方都市や田舎など、都会に比べてゆったりとした気持ちで過ごせる地域で余生を過ごしたいと思う高齢者がいる一方、老後にこそ都会に住みたいという人もいます。 地方と都会にはそれぞれメリットがありますが、都会が高齢者に向いている理由を考えてみたいと思います。 ・交通の便が良い 田舎ではバスや電車などの公共交通機関が少ない可能性があります。 1時間に数本、もしくは1時間に1本しか交通手段が確保できない場所では、高齢者の移動も負担が大きくなります。 しかし都会ではその心配はなく、交通手段もバスが駄目なら電車、電車が駄目なら地下鉄と複数の方法で目的地にアクセスできる便利さがあります。 ・すぐに用事を済ませられる 買い物ひとつとっても都会は便利です。目と鼻の先にコンビニエンスストアや商業施設があったり、スーパーが遅い時間まで開いていたりと高齢者のライフスタイルを邪魔しません。 田舎暮らしの場合、スーパーはあってもコンビニがない、コンビニがあっても衣料品を買える場所がないといった不便が考えられます。

独身者の老後の生活

日本人男性の独身者は5人に1人とも言われており、老後をおひとり様として迎える人の割合が増えています。 シングルの状態で老後を迎えると、配偶者や家族を養ったり支えるリスクが無くなりますが、逆に家族から支えてもらえるリスクを負うことにもなります。 独身者の場合、貯金と年金はそれぞれきちんと確保しておきたいところ。 配偶者に助けて貰うこともできないので、老後までまだ先が長い方でも、早めに準備しておくことが大切。 一般的に老後の貯蓄額は3000万円程度が目安と言われていますが、配偶者が無く助け合えない場合、介護費用や医療費なども自分で賄えるよう準備しなければなりません。 老後に仕事を得ようと考えている方も、健康を維持するためのライフスタイルを心がけましょう。 健康は何にも勝る財産であり、老後に健康を損ねると完治させるまでに時間がかかる場合があります。 病気と闘いながら仕事を続けるのは思ったより大変かもしれません。 健康も貯金額も現役時代とまったく同じではないと仮定して、今のうちに将来像をよくイメージしておきましょう。

老後の生活が不安!

最近の意識調査では、老後の生活に不安を持つ人の割合が以前よりも増えているという結果が出ているそうです。 老後は本来、現役時代の慌ただしい生活から解放されて、ゆっくりと心身を休めるための時間ですが、なぜ不安を抱く人が増えているのでしょうか? ・年金だけでは生活できない まず挙げられるのが、年金の受給に関する不安感です。 貯金をしていても、どこかで使い切ってしまえばあとは年金だけの生活に入りますが、それだけでは食べていけないのが現代ならではの深刻な事情です。 1円でも多く貯金し、将来に備えようとする方は少なくありません。 ・子供に援助して貰えない 核家族化が進み、高齢者との同居が当たり前ではなくなった現代では、子供からの援助を諦める方が増えています。 子供自身も経済的に余裕がなくなり、親の面倒をみるだけの余力がなくなっている現状もあります。 ・仕事の確保 意外にも、高齢になってからも働きたい人は多くいるようです。 しかし肝心の勤め先が見つかりにくい現状があり、高齢者を雇い入れる労働環境が少なすぎるという問題点が浮上しています。

老後の生活と「おひとりさま」

配偶者が先立ってしまい、一人残された自分が誰にも看取られず孤独に死を迎える「孤独死」や「孤立死」のニュースが相次いでいます。 中には何ヶ月も発見されず、遺体が部屋にそのままになっている場合もあり、配偶者と二人きりで暮らしている高齢者なら誰もが孤独死のリスクを持っています。 孤独死や孤立死を避けるため、元気なうちに近所の人や友達とのネットワークを作っておき、もしもの時に見に来てくれる人を探しておくなど、対策を講じておきたいところ。 「おひとりさま」の高齢者は、もしもの時に備えて部屋を片付け、死後の葬儀や遺品整理などについて考えておかなければなりません。 無駄なものや要らないものを処分し、必要なものだけ身の回りに置いておくようにします。 人に見られたくないものもあると思いますが、死後に部屋を片付けているとそれらが目に触れる可能性もありますから、早めに処分をしておきましょう。 葬儀や埋葬について、親しい人や親戚に頼む場合は早めに伝えておきます。 「おひとりさま」でも、元気なうちに希望や要望を伝えておけば、自分も周りの人も安心です。

老後の生活とシルバー人材センター

高齢になってもまだまだ元気でいたい、収入を得て社会の役に立ちたい!と思う方も多いことと思います。 一昔前なら、老人は現役を退いたら静かに余生を過ごすものと思われていましたが、今はむしろ逆で、高齢者にも技術を持つ人がたくさんいることから、「シルバー人材センター」が活用されてきています。 シルバー人材センターは、高齢者でも仕事を得られるよう仕組みを整えること、仕事やボランティア活動を通じて高齢者が生きがいを感じられる生活を提供すること、地域社会の活性化などを目的としています。 シルバー人材センターとは、定年退職後(60代以上)の高齢者に短期もしくは長期の仕事を依頼する組織です。 センターは原則的に市区町村単位で設置され、各地方に住む高齢者がそれぞれ仕事を請け負えるようシステムが整えられています。 センターで請け負う仕事内容としては掃除や家事、育児、軽作業、庭木の剪定や経理、車の運転などの技術が必要な仕事などがあり、登録者の持つスキルに合わせて依頼されます。

老後の生活とバリアフリー

高齢者の多くは戸建てやマンションなど住み慣れた自宅での介護を望みます。 介護施設に事情があって入れず、自宅で介護される方も少なくありません。 しかし自宅での介護には、構造上さまざまな問題があります。 高齢に入ると足腰が弱ってきます。 人によっては昔は一切苦痛にならなかった階段の昇降やトイレへの移動と排せつ、入浴などが苦痛になる場合もあり、転倒や打撲などの危険があります。 突然の思わぬ事故を未然に防ぐには、室内のバリアフリー化が必要となります。 バリアフリー化と聞いてまず思いつくものが、階段にスロープを設けたり、手すりを設置することです。 トイレや浴室の段差をなくし、つまずきを防止したり、浴室にすべり止め加工を施すなどの対策もあります。 またトイレは廊下の奥や玄関脇ではなく、同じ室内に設置することもできます。 移動が辛い高齢者には、室内に必要な設備を作ることで負担を減らすことができます。 お金に余裕があれば、室内だけでなく室外もバリアフリー化することができます。 庭に出る際の段差をなくしたり、家の周りを車いす対応にするなど、さまざまな対策を講じることができます。

老後の生活とワンルームマンション

老後に新しい住まいを構えることになったら、皆さんはどんな場所に住もうと思うでしょうか。 できるだけ大きくて広々とした家か、部屋は少なくても庭が大きければ良いのか、あるいは今までの住まいで十分なのか…。 人によって考え方はさまざまです。 実は意外なことに、高齢者にはワンルームマンションが人気です。 ワンルームでは洗濯から食事の準備、趣味の時間など全てを一つの部屋で行います。 戸建てのようにいくつもの部屋はありませんし、スペースも限られていますが、すぐ手の届く所に必要な家具や物が見つかるので、衣食住がとても楽になるというメリットがあります。 夫婦が二人で住むにも、ワンルームタイプの部屋は人気です。 リタイア後は夫婦ともに体力が落ち、広いスペースを移動するのが大変になることもあります。 足腰が不自由になってくると、広い庭や玄関までのアプローチを歩くのは面倒に感じられ、手狭な方がむしろ落ち着くという方も少なくないようです。

老後の生活と介護

自分が高齢になり、介護が必要になった場合、お金の問題をまず考える必要があります。 家族が自宅介護をしてくれる場合、介護費用はほとんど必要がなくなりますが、施設で介護を望む方は早いうちから介護施設をピックアップしておくと安心。 人気の施設は待機者が多く、入居待ちになる可能性があります。 全ての施設が満床というわけではありませんが、設備が整っていて費用も安い施設はやはり人気があります。 必要な時に入れないということがないように、自宅から少し遠い介護施設も含めてまんべんなく比較検討を。 施設での介護生活というのは、集団で生活する時間も長くなります。 誰かと一緒なら安心という方もいれば、一人の方が気楽だし放っておいて欲しいという方もいますから、必ずしも集団生活が合っているとは限りません。 施設選びの際には、一日の過ごし方やプライバシーを保障して貰えるかどうかなど、細かい部分までチェックが必要です。 自分自身の介護レベルが中~高になったとき、家族が面倒をみきれなくなることもあります。 もしもの時に備えて、どんな施設でどんなサービスが受けられるかを確認しておきましょう。

老後の生活と健康管理

老後の生活は健康管理が第一。 なぜかというと、老後といっても人それぞれ、90歳~100歳以上まで長生きする人もいて、病気にならずに健康を維持していくことが大切だからです。 誰だって、病気やケガを抱えながら長生きするのは苦しいもの。 医療費がかさめば、子供たちや孫たちに金銭面で迷惑をかける可能性もあります。 子供を残さない方の場合、老後を孤独に過ごすことが考えられますから、なおさら健康管理は重要な課題です。 健康を維持する秘訣は食事や適度な運動などと言われますが、何より大切なことは自分自身の健康状態を把握することです。 血液検査や体重管理、血圧計を購入して毎日計測を続けるなど、地道な努力が大切です。 若いころは一切健康に構わなかったという人でも、年齢を経るにつれて体が衰えていくことは確かです。 健康管理を意識することで、最期の日まで明るい気持ちで過ごすことができます。 ぜひ、老後はセルフメンテナンスに気を配ってみてはいかがでしょうか。

老後の生活と交際費

老後の支出で意外にかかるものが交際費です。 若い頃と違って飲みに行ったり、友達に気を遣う必要もないのになぜ?と思われるかもしれません。 実は老後の生活は、若い頃以上に暇になるもの。子供や孫と暮らしていなければ、配偶者との二人きりもしくは自分一人の生活になります。 人との関わりが少なくなり、誰かと関わっていたいと思う高齢者が多いのです。 人とつながりを持つには、趣味や娯楽の集まりに顔を出したり、老人会など特定の高齢者の集まりに出たり、近所のお友達と家を行き来するなどコミュニケーションの時間を持つ必要があります。 顔を合わせてお喋りをするとなれば、飲み物や食べ物が必要になりますし、趣味を楽しむ場合はそちらにかけるお金が必要になります。 無料でできる趣味もたくさんありますが、登山や料理など本格的な活動にはお金がかかります。 そのようなわけで、予想以上に交際費にお金がかかることがあるのです。 住居費や生活費は少なくても、人との関わりを持つために交際費は多く出している高齢者も少なくないようです。

老後の生活と光熱費

老後はだんだんと生活が慎ましくなり、食費や光熱費などが大幅に削られると考えている人が少なくありません。 食費は食べる回数や量が減れば、かかる費用も自然と抑えられますが、光熱費だけはどうしても削減できず、支払い続けているというケースもみられます。 高齢者は日中自宅にいる事が多いので、テレビを観たりエアコンを点けたりと、意外にも多くの電力を消費しています。 一日3食きちんと食べるという人は、調理のためにガスを使うこともあるでしょう。 現役時代は日中外に働きに出ているので、一日の半分は電気を使わずに生活ができましたが、高齢になると自宅にとどまる時間が長いので、そこに光熱費がかかる可能性があるのです。 光熱費を削減するには、極力電気を使わない生活が一番ですが、住宅をリフォームするのも一つの選択肢です。 壁と窓の断熱性能を上げることで、夏はエアコン、冬は暖房がそれぞれ効きやすくなります。 エアコンを取り付けない場合は部屋全体の通気性を確保し、扇風機だけでも涼しくなる部屋を作ると良いでしょう。

老後の生活と高齢者用マンション

高齢者が戸建てから住み替えをする場合、足腰が悪くてもスムーズに日常生活が送れるよう配慮された「高齢者用マンション」「シニア向け分譲マンション」などを検討すると良いでしょう。 高齢者向けマンションは、共同生活ではなくあくまで各家庭に分けて入居することができるマンションで、入居者は全員高齢者であることが特徴です。 バリアフリーの徹底、手すりや椅子などの設置、その他高齢者の体に配慮した設備が整っていることも、高齢者用マンションのメリットです。 万が一の際に救急車を呼べる通報器なども備え付けられており、一般的なマンションや戸建てに比べ高齢者への配慮が各所にみられます。 また分譲マンションは所有権を購入するため、老人ホームと違って退去させられる心配がありません。 マンションによっては有料老人ホームなどと同じく介護サービスを受けられるところもあり、日常生活に不安がある方は介護付きのマンションを選択すると良いでしょう。

老後の生活と災害対策

日本人の多くが抱える老後の不安の一つが災害です。地震、台風、竜巻、豪雨などはもちろん、北国なら雪害も深刻な問題です。 日本は非常に災害の多い国で、いつどこでどんな災害に巻き込まれるかはわかりません。 誰もが地震や台風に遭うリスクを持っていますし、直接被害に遭わなくても停電や断水などのリスクを負う場合もあります。 老後の生活はだんだんと慎ましいものにシフトしていきます。 若い頃のように活動的で、仕事をバリバリこなし、収入を得るわけにはいきません。 自宅や家の中の物はすべて大切に使っていかなければなりませんが、突然の災害で家が被害を受ける可能性もゼロではありません。 万が一の事態に備えるなら、貯蓄をしておくことが最大の災害対策になります。 地震や火事などの保険商品に加入したり、いざという時のために子供や親戚などと連絡を取っておくことも対策方法にはなりますが、家が壊れた時はすぐに自分で直さなければなりません。 まとまったお金を持っていることが、災害への大きな備えとなるのです。

老後の生活と仕事

老後の生活に欠かせないものは何でしょうか。 趣味?それとも毎日の習慣?家族や友人との関係?内容は人それぞれ違いますが、最近では高齢者でも仕事を続けている方が増えています。 老後にまた仕事をするなんて面倒…という意見もありますが、少子高齢化が進む現代の日本では、高齢者でも即戦力として現場に立ち、若い人と同じように仕事をすることで生きがいを得るという新しい仕事のあり方が注目されています。 とかく高齢者というと「引退した人達」「体力が限られている」などと決めつけられがちですが、若い頃に培ったノウハウを活かすことができるのも高齢者ならではの特権です。 仕事場で若い人に囲まれれば、会話の内容や態度、言葉遣いなどが若返ると言われています。 仕事をこなしていけば周りから尊敬もされますし、何より「まだまだ自分も現役!」と高齢者自身が自分の精神的な若さを認識することができます。 仕事そのものは体力的にきついかもしれませんが、収入を得ることでやりがいに繋げることもできます。

老後の生活と趣味

老後の生活は毎日が日曜日。 休みが毎日続くというのは、働き者の世代にとってはなかなか辛いものがあります。 そこでおすすめなのが、自分の好きなことを続けたり、何か一つ趣味を見つけるということです。 趣味があれば、同じ趣味仲間と繋がりを持つこともできますし、手先や頭を使う趣味なら健康にも良い影響を与えます。 体全体を使った運動を趣味にしても良いでしょう。 お酒やたばこなどを趣味にすると逆に健康には悪影響ですが、適度なたしなみとして楽しむ程度にとどめましょう。 できれば、長く続けられる趣味が良いでしょう。 1回限りですぐ終わってしまうものは味気ないですし、かなりの労力を要する(山登りなど)の趣味も、病気やケガで入院している時は続けられないので、自宅で手軽にできるものが理想的です。 アウトドアは楽しめるうちに思い切り楽しんで、インドアな趣味も一つくらいは見つけておくと良いかもしれません。 内職のように、趣味を収入に繋げられるものがあれば老後もずっと収入を得ることができます。 実利を兼ねた趣味があるというのも、老齢の方にとっては心強い味方になります。

老後の生活と住宅

老後の生活を考えたとき、よく問題となるものが「住宅」についてです。 持ち家と賃貸にはそれぞれメリット、デメリットがありますが、高齢者が暮らすにはどちらが望ましいのでしょうか。 賃貸の場合、毎月の家賃を払い続けなければなりません。 高齢に入り仕事から離れて貯蓄だけで生活を続けていると、生活自体は慎ましくしていても家賃の支払いは常に一定なので、支出のほとんどが家賃にとられる可能性があります。 食費や光熱費を切り詰めていても、家賃に一定額を取られるのはばかばかしいと思う方も少なくありません。 持ち家の場合、高齢になればなるほど家のリフォームの必要性が出てきます。 地震や台風などの災害に備えたり、壊れたところを直したり、段差をなくすバリアフリー化をする必要などが出てきて、そこにお金がかかる可能性があります。 毎月の家賃を支払う必要がなくても、ローンを組んでいる場合はそちらに貯蓄を費やすこともあります。 貯蓄次第ではどちらの住まいも可能ですが、お金は使えば必ず減っていきます。 どこにどれだけお金をかけられるか?を念頭に置き、老後の住まいを検討してみましょう。

老後の生活と孫

一昔前には、老後は孫の成長を近くで見届けることが高齢者の楽しみと考えられていました。 生まれたばかりの子が大きくなり、一人前になるまでを子供と一緒に見届けることで、自分の老いを自然と受け入れることができたのです。 しかし現代では子供や孫と離れたところに住む高齢者も多く、孫とも疎遠になる方が増えてきています。 孫との関わりが薄れつつある今、高齢者にの果たせる役割とは何でしょうか? まず思いつくのが、子供夫婦に代わって孫の面倒をみたり、孫にお小遣いをあげて喜ばせるなどの方法ですが、それだけが全てではありません。 孫の成長に圧倒的に足りていない人生経験や人生の目標などを、おじいちゃんやおばあちゃんが応援してあげる必要があります。 人生に迷っている時、子供はまず親に相談するものです。 しかしそれだけでヒントが足りない場合、おじいちゃんやおばあちゃんがアドバイスしてあげても良いでしょう。 頭ごなしにあれこれ指図するのは良くありませんが、さりげない励ましや応援、そして「自分も苦労した」と体験談を語ることが、孫にとってはとても貴重な経験になるのです。

老後の生活と地域との関わり

老後は誰もが配偶者や家族に恵まれ、大切に扱って貰えるとは限りません。 悲しいことですが、核家族化が進んだ現代の日本では、老後の地域社会とのかかわりが非常に重要な課題になります。 いわゆる「孤独死」のリスクを減らすためには、友達の少ない方や家族が周りにいない方が率先して地域社会に関わっていくことが重要です。 誰か一人でも良いですから、声掛けの習慣をつくっておくことで震災や自然災害など、万が一の事態にも対処しやすくなります。 子供や若い人と無理にかかわる必要はありません。 むしろ自分にとって身近な友達や、同級生、同学年の人などに声をかけ、万が一の事態について話し合っておくと良いでしょう。 震災が起きた時の対処方法や、自分もしくは相手が家の中で倒れ、誰もその場にいない場合はどうするか?などということです。 誰でも、孤独に死ぬのは怖いものです。 ふだんから友達を作っておき、お茶をしに家を行き来するなどの習慣を作っておくことで、思わぬトラブルを未然に防ぐことができます。

老後の生活と勉強

老後は何もすることがないので、退職するのが恐ろしい…と思っている方もいるかもしれません。 しかし、老後の生活が訪れたからといっていきなり何もできなくなるわけではありません。 老後に一番大切なことは、若さを忘れないということです。 若さ=20代の頃と言う意味ではなく、何事も勉強し、吸収していくという姿勢です。 学校でも職場でも、何でもスタート地点があって、ゴールがあります。ゴールがなくてもスタートだけは誰にでもあるでしょう。 その時の「初心」を思い出し、趣味でも勉強でも、興味を持ったことを始めてみると、老いは怖くなくなります。 現役時代にやりたかったことや、できなかったことはどんどん勉強してみましょう。 語学でも習い事でも、自分の質を向上させてくれるものならどんなものでもOKです。 運動を始める場合でも、必要な装備やルールなどを確認し、初心者の気持ちでスタートするようにします。 老後は第二の人生のスタートでもありますから、「これから勉強し直すんだ」という意欲を持つことが大切ではないでしょうか。

老後の生活と防犯対策

体力が落ち、健康面にも不安が出てきやすいのが老後ならではの特徴です。 体の弱った高齢者につけこむ犯罪も後を絶ちませんが、日々できる防犯対策とはどのようなものがあるのでしょうか? ・玄関と窓を強化する 玄関の鍵、物置や車庫の鍵などにはピッキング対策を施しましょう。 玄関ドアをツーロックにしたり、窓の格子、塀、フェンスの設置も不法侵入者への対策方法のひとつです。 また窓ガラスを割られないように、強度の高いガラスや防犯ガラスを選ぶのも一つの方法です。 マンションの場合、屋上や階下から部屋に入られる危険がありますから、窓を強化することと、鍵は常にかけておくようにしましょう。 ・防犯カメラを取り付ける 防犯カメラを玄関や窓に取り付けることで、不審な人物の侵入を警戒し、未然に防ぐことができます。 監視のみのタイプが一般的ですが、携帯電話から接続し、指定の番号に自動的に通報してくれる防犯カメラもあります。 不審者の侵入を防ぐには、監視のみよりも便利な機能のついたカメラを選んでおくと安心ですね。

老後の生活と老人ホーム

老人ホームというと、まだ高齢に入っていない人達にはどれも同じ施設のように思えます。 しかし実際には老人ホームには設備や施設の規模、サービス、必要な介護のレベルに応じていくつかの種類に分けられています。 介護がいらない高齢者でも入居できる老人ホームもありますし、要介護者しか入居できない施設もあります。 どの老人ホームも、月々決められた額を支払わなければなりません。 しかし一度入居したら二度と出られないわけではなく、在宅に復帰することを目的として訓練する介護老人保健施設などもあります。 お金があれば老人ホームの選択肢も増えますが、収入や蓄えが限られている場合は選択肢の幅はまだまだ狭いと言えます。 高齢になった時、自分はどこで余生を送るのか、よく考えておきたいところです 。月額数十万円という高額な老人ホームもありますが、手厚いサービスを受けるのであれば、前もって貯蓄を増やしておくなど、早いうちに対策を講じておきたいところです。

老後の生活には目的意識が必要

老後の生活は、「なんとなく時間を潰すだけの毎日」と考えていませんか? 今まで一生懸命働き、家族に尽くしてきた人々が、老後に一気に暇になってしまったケースは多くみられます。 自由な時間が逆に辛いと感じられるのは、非常に残念です。 老後を心豊かに過ごすには、目的意識が必要です。 具体的には、趣味や仕事など新しくチャレンジできる事や、老後の時間を使って何かを完成させたり、今まで行けなかった場所に行ってみるなど、心に長く留めていた好奇心をフルに活かす時期でもあります。 どんな目的でも構いません。 「これだけはやる」と、目標をはっきり決めておけば、そこに意識が向きますから、暇な時間が減っていきます。 たとえば「ウォーキングの習慣を3日坊主にしないで続ける」と決めたなら、最初のうちは週に3日でも4日でも続けてみる。 それが続いたら、5日に挑戦してみるというように、達成したい目標を決めておくことがポイント。 だらだらと毎日を過ごすだけでなく、生きがいややりがいを見つけるためにも目的意識が必要です。

老後の生活に向けて家を改装する

長年暮らした一軒家が年とともに老朽化してきたら、いよいよ老後の生活のためにリフォームを考えることになります。 生活スタイルに合った家に建て替えたいと思うのはもちろんですが、まずは老後の事を第一に考えたリフォームを。 まず考えたいのが、玄関から外に出る際の段差や階段の傾斜などです。 老後は足腰が弱ると考え、転倒やつまづきのリスクを極力減らすようにしましょう。 次に、トイレや浴室が広々と使えるかもポイントです。 車いすで移動する場合、トイレは車いすがそのまま入れる広さにしておくと非常に便利。 入口はバリアフリーにして段差を失くしておきます。 便座に座る際、足腰に負担がかかるのを防ぐためにトイレ内の手すりを付けておくとさらに安心です。 浴室は冬場に冷え込む場所なので、心臓の弱い方は注意が必要です 。浴室内の壁は断熱性の高い素材を使い、窓は小さめに。 床にはすきま風が入らないようにリフォームを施すことで、安全で快適な入浴ができます。

老後の生活に向けて家を建て替える

長年住み慣れた自宅も、年月とともに老朽化し、階段や床がギシギシ…。 自分自身が老いるのと同じく、自宅も年数に応じて老いていくのは必然的です。 老後は少しでも楽な暮らしがしたいということで、リフォームか住み替えか、どちらにしようかと検討している方もいるのではないでしょうか。 家は丸ごと建て替えるのではなく、工夫次第で納得のいくリフォームが可能です。 家を建て替える場合、一部をリフォームするのではなく思い切って家ごと建て替えた方が安く済む場合があります。 家全体を改築すると高くつく場合、1階部分だけ全面リフォームして家を平屋にしたり、以前より小規模な住宅に建て替えるなどして、高齢になっても住みやすい家にするという方法があります。 また、子供と一緒に住んで二世帯住宅にする方法もあります。 都会は土地が高いので、一世帯だけの住宅より二世帯で共同で家を建て替えている家庭も多いのです。 子供夫婦や孫たちと一緒に住むことで賑やかな家庭生活が期待できます。

老後の生活に必要なもの

誰もが現役を退いた後老後を迎えることになりますが、老後の生活に必要な物とは一体何でしょうか? 実は、老後はむしろ物を買うより物を捨てていくことを意識しなければならないと言われています。 私たちは何でも買い替えることばかり考えてしまいますが、これは実は逆です。 これまでの生活で集まったもの、コレクションしたものなどの中には、まったく使っておらず不要になったものが必ずあるはずです。 ホコリを被っていたり、何にも使う予定がないものは、思い切って処分するか手放すところから始めましょう。 捨てたくない時はオークションやフリーマーケットを活用したり、自分で捨てられない場合は家族や友人にお願いして捨ててもらう方法もあります。 部屋および自宅がシンプルに片付くことで、老後への大きな備えとなります。 災害時に上から倒れてくる家具などを心配しなくて良くなりますし、無駄な物がなければ遺品整理や死後の片付けも楽になります。 必要最小限の空間で暮らすことで、老後をさらに快適に過ごすことができるのです。

老後の生活のために準備したいこと

自分の老後の生活は、若く健康なうちにいろいろと考えておきたいもの。 特に老後のために準備しておきたいポイントを以下に紹介したいと思います。 ・貯蓄 言うまでもなく老後はお金が必要です。 万が一の災害や事故、病気の時のためにお金を備えとして持っておくことが大切。 特に独身者や、配偶者と年齢が離れており先立たれる可能性が高い方は、おひとり様になった時のための備えを考えておきましょう。 ・家族や親戚とのつながり 老齢に入ると、毎日を自由に過ごせる一方で孤独な日々を過ごす方もいます。 ひとりぼっちで寂しいということがないように、家族や親戚との関係を大切にしましょう。 災害や病気などのトラブルに遭った時でも、身内が一人いるのといないのとでは安心感が違います。 ・遺書 「自分には貯金がないから遺書はいらない」と考えている人も多いのですが、死後に自分の葬儀や後片付けをしてくれる人に対して、メッセージを残しておくことは大変重要です。 遺品整理の方法や処分の仕方、財産の贈与先などを記録しておきましょう。

老後の生活は一人でも大丈夫!

老後に配偶者が亡くなって一人になった、あるいは最初から独身を貫いてきた「おひとり様」は、老後に誰しも孤独で寂しい生活を送るのでしょうか? 実は高齢に入っても、一人が気楽で楽しいという人は一定数います。 老人ホームや高齢者専用マンションに入居する際、個室を完備しプライバシーに配慮されているかどうかを重視する人もいます。一 人の時間は誰しも必要になるものですが、余計な干渉や詮索を嫌い、あえて一人のスタイルを貫く人もいます。 家族がみんな亡くなってしまっても、あえて一人のライフスタイルを送る方にとっては、必ずしも寂しい老後とは言い切れません。 一人でもできる事はたくさんありますし、必要な時は高齢の趣味仲間や友達を作ることもできます。 若い頃からてきぱきと動くしっかり者な高齢者は、誰にも頼らずに生きていきたいと願う傾向にあります。 逆にそのようなタイプの高齢者から見れば、老人だからとあれこれお世話をしたり、干渉する人は逆に煩わしいとさえ思うかもしれません。

老後の生活は何年かかる?

老後の生活が何年送れるかは、人によって本当にさまざまです。 退職後30年以上もの長期間になる場合もあれば、数年だけという方もいます。 人の寿命は誰にも分かりませんから、その日が来るまで出来るだけ健康で楽しい毎日を過ごしたいものです。 昔は、人の寿命は60代くらいまでと考えられてきました。 70代以上になると超高齢者と思われてもいたようです。 しかし今では医療技術が進み、誰もが延命できるようになったため、日本人の寿命はまだ延び続けています。 男女ともに平均寿命が80代を越え、将来的には90代にまで達すると考えられています。 自分の寿命が延びるのは単純に喜ばしいことですが、同時に生活への不安もあります。 誰もが死ぬまで高額な医療費を支払えるわけではありませんし、老後をどうやって過ごすのかという課題もあります。 もちろん健康であれば医療費はかかりませんから、病院や介護施設で長い老後を送るよりも、若いうちから老後を視野に入れて健康的な生活を心がける必要があります。

老後の生活は週休7日?

老後は誰もが自由な時間を与えられ、現役時代のしがらみから解き放たれることになります。 仕事や趣味に新たに打ちこむのも良いですし、一日寝てすごしたり、だらだらとしていても文句を言われません。 何もかもが自由になる、それが老後ならではのメリットです。 ・週休7日でも計画的に 休みが毎日のように続くと、それまで一生懸命働いてきた人にとっては余暇時間の過ごし方がカギになります。 暇な時間をどう使っていくかはそれぞれの考え次第。 買い物や公共料金の支払い、手続きなどの用事を除けばあとは何をしても自由ですが、月曜から日曜までどう過ごすかを計画しておくだけで、一週間の充実度が大きく変わります。 ・やる事がないと老化する? 暇になればなるほど、「自分にはもう出来ることがない」とネガティブ思考に陥りやすいものです。 暇だから悪いという事ではなく、新たにチャレンジできるものを探してみましょう。 老化を防ぐには、頭と体をよく使って、アクティブに過ごすことが大切です。

老後の生活は地方が正解?

老後は心にゆとりを持ちたいと、都会から地方に移り住む高齢者が増えています。 というのも、都会で長らく働いてきた方にとっては、地方は一種の憧れの場所。 温泉地や介護施設など、高齢者に魅力的な設備が整っていたり、田舎といっても移動手段が豊富にあって、暮らしに困らない地方都市などもあるからです。 地方は都会に比べて物価や土地価が安いので、暮らしがしやすいというメリットもあります。 都市部で暮らすにはそれなりの経済力が必要になりますから、貯蓄を崩して生活する高齢者にとっては、地方はより住みやすい場所ということになります。 「地方は夏や冬が厳しいのでは」という意見がありますが、冬でも暖かく過ごせる地域もありますし、逆に夏を涼しく過ごせる地域もあります。 戸建てではなくマンションに暮らすことで、季節に関係なく快適に暮らせるという意見もあります。 地方は都市部と違って、多少なりとも不便な部分はあるかもしれません。 しかしその不便さを差し引いても、地方には「新しい土地でセカンドライフにチャレンジする」という魅力もあります。

老後の生活をどこで過ごすか

老後生活をどこで送るかという問題があります。多くの人は自宅や、住み替えたマンション、介護施設などを挙げるのではないでしょうか。 そこで今回は、余生を過ごすのに理想的な環境について考えてみたいと思います。 ・階段の有無 マンションはエレベーターが使える所が多いのですが、非常時に階段を使わなければならないというデメリットがあります。 階段は足腰の丈夫ではない高齢者にとっては予想以上に苛酷です。 自宅でも、2階や3階を使わずバリアフリーに対応した1階だけで暮らしている高齢者が少なくありません。 ・災害リスクの少ない場所 家を建てる、マンションに住み替える、あるいは賃貸物件に入居するなどさまざまな選択肢がありますが、災害リスクが極力少ない場所が高齢者には理想的です。 地震が起きて倒壊したり、台風で壊れやすい建物などは老後生活には向いていません。 ・気候変動の少ない地域 高齢者はちょっとした事で体調を崩しやすく、暑さと寒さの両方に注意が必要です。 夏場に極端に暑い地域や、冬場激しい雪害に見舞われる地域などは避けた方が良いでしょう。

老後の生活をペットと過ごすこと

犬や猫などを飼い、毎日のお世話や散歩などを通して「生きがい」や「やりがい」を見つけたという高齢者が増えています。 子供や孫と遠く離れている高齢者は、話し相手やお世話のできる相手として犬や猫などのペットを飼い始める傾向にあります。 確かにペットを飼うことで毎日のコミュニケーションが楽しくなりますし、散歩をすることが健康にも良く、犬や猫はお世話したぶんだけ自分になついてくれるので、生きがいに繋がりやすいというメリットがあります。 また動物は癒しの力を持っており、高齢者に希望を与え、やる気を引き出す役割も果たしてくれます。 ペットと関わることが高齢者の生活に弾みをつけてくれますが、突然入院や介護施設に入ることになったら、ペットは一人になってしまいます。急に飼えなくなったからといって手放すのはあまりにも身勝手です。 ペットが残された場合どうするか、残りのペットの人生に必要なお金やお世話など、家族や周りの人と話し合うなどして考えておきましょう。

老後の生活を楽しむ方法

定年を迎えた後は、今までできなかった趣味ややりたかったことを思い切り楽しむことができます。 毎日規則正しく生活する必要もないので、昼寝が趣味な方はお昼にゆっくりと寝て過ごすこともできます。 「老後の楽しみ」とは、人それぞれ違います。アクティブに活動するのが好きな人もいれば、ゆっくり一人で作業に打ち込むことを趣味にしている人もいるようで、中には「自分の時間が持てればそれが趣味」という人もいます。 何をしても自由ですが、老後を楽しむからには「健康」で過ごすことが大切です。 趣味がお酒やタバコ、あるいは食べ歩きなどという方は、体を壊さない程度に楽しむようにしましょう。 好きなことを続けるには健康が大前提。 スポーツに関しても同じで、骨折や関節痛など体を痛めるような運動はNGです。 逆に「何もしたくない」「趣味など思い浮かばない」という人は、天気のいい日に軽く散歩に出たり、人と話をしてみたり、無理のない範囲で活動の範囲を広げていくと良いかもしれません。 現代では高齢者向けの住宅に関して、色んな仕掛けがあるようです。 老後をスムーズに心配なく過ごすために、何を要してどうありたいかという事を調べて色々なサービスが提示されています。 多くの高齢者というのは、健康ならば誰の手も借りないで生きていくことを望むものです。た だ、いつ体が動かなくなるともわからないのです。そのような状態になって、転居を考えるのは非常に困難です。 高齢者住宅を探すほかにも、家事代行サービスなどを検討するのも良い方法かもしれません。

老後の生活を子供と話し合う

人間誰しも、生きている限りは年老いていき、高齢者となります。 まだまだ現役で、自分の老後をまったく考えたことがないという人も、ぜひ機会を見つけて家族と語り合ってみてはいかがでしょうか。 老後を語るうえで絶対に必要なのが、お子さんとの話し合いです。 老後の住まいや暮らしについて、財産や遺産の贈与のこと、災害や病気の際の助け合いの方法など、どんな内容でも良いので老後の話し合いの機会を設けます。 お子さんの意見も尊重しながら、家族の過ごし方について改めて考えてみましょう。 「同居はしたくない」「介護はできないので施設に入って貰いたい」など、子供の意見は時に辛辣です。 しかし辛辣な意見には何らかの事情がありますから、理由も含めてお互いの意見をきちんと交換するようにします。 老後の話し合いが出来ていないと、いざという時に親子関係が対立したり、子供同士で揉め事になる可能性もあります。 事前にいろいろな話をしておくことで、将来に備えることができるのです。

老後の生活を充実させるために

老後の生活を充実させるために必要な事とは何でしょうか?実は老後は、若い頃に比べて「寂しい」「人と関わりたい」と思うもの。 配偶者が亡くなり、子供や孫とも離れて暮らしている時、周りに友達や親戚が少ないと誰しも寂しさを感じるようになります。 完全に一人で生きていける強い心の持ち主は、それほど多くはないのが実情です。 老後の生活を充実させるためには、周囲の人との関わりが欠かせません。 必ずしも友達をたくさん作る必要はありませんが、老後の余暇時間を一緒に過ごせる仲間が一人いるだけでも生活の満足度は向上します。 あるいは、家族と仲良く暮らしたいと思うこともあります。 しかし子供との親子関係があまり良くない方、親戚と疎遠な方は少なくありません。 老後はそれまで積み重ねてきた人間関係の結果が出る時期でもあります。 若い頃は「一人で何でもやれる」「一人でも全然平気」と思っていても、老後はそうではないという事を想定し、人間関係を築く必要があるでしょう。

老後の生活を相談する

「ゆとりのある老後」を送るには、配偶者と二人で月に36万円程度のお金が必要になると言われています。 しかしこの額は現実的ではなく、なかには90~100歳まで長生きをする方や、高額な医療費を支払っている方もいます。 人生には何が起こるか、予想がつきにくい部分がありますから、老後の生活設計は専門の相談窓口でよく話し合っておきたいものです。 ・各種団体に相談する 高齢者の生活に関する相談窓口は、財団法人や社団法人などさまざまな団体がサポートをしてくれます。 老後の生活が心配になった、あるいは家庭経済や年金、健康、人間関係など老後ならではのトラブルについて、シニアライフアドバイザーが相談にのってくれます。 ・シルバー110番に相談する 各都道府県によって呼び方が異なりますが、高齢者専門の相談センターがあります。 専門の相談員が常駐し、夫婦や親子間の関係、医療、生活についての悩みについて相談にのってくれます。 電話と面談の両方が可能です。 ・生命保険会社に相談する 老後の生活設計や保険商品への加入は、生命保険会社に直接相談すると良いでしょう。 老後設計を専門とするコンサルタントが応対してくれる会社もあります。

老後の生活を配偶者と話し合う

老後は誰もが「これからどうなるのか」といった漠然とした不安を抱えるもの。 だんだんと年老いていく自分の体を見るのも嫌になってしまいます。 その漠然とした不安を解消するには、夫婦で一度老後の事について話し合いの機会を持つことが大事です。 話し合いとは、老後の貯蓄の使い道や収入を得る方法、退職後の住まい、介護が必要になった場合の対策などです。 お互いの親族の連絡先も交換して、一度は連絡を取っておきましょう。 夫婦でそれぞれ老後の計画が異なるケースもあります。 夫は田舎暮らしを、妻は都会暮らしを望むパターンや、住まいは今ある戸建てで十分という妻と、新しく住み替えたいという夫の意見など、お互いのイメージに食い違いが起きている可能性も。 定年退職をした後は、退職金や年金によって生活することになりますが、ローンなどが残っている場合はしっかりとシミュレーションをして、支払いをいつまでに終えられるかも計画しておきましょう。 もちろんその場合も、配偶者とよく話し合って計画的に進めることが大切です。

老後の生活を友達と話し合う

いわゆる「おひとり様」は、高齢に入っても独身のまま老後を過ごすことになります。 家族や配偶者を頼ることができなくても、心から信頼し合える友達と過ごす方法もあります。 欧米では友達と同居することが一般的ですが、気心の知れた友人と暮らし、助け合っている高齢者も少なくありません。 日本ではまだ一般的ではありませんが、「他人」という壁さえ乗り越えれば、家族と同じように助け合える人が見つかるかもしれません。 老後に一緒に暮らす友達を見つける場合、どちらかがお金や時間にルーズでは生活がスムーズにいかなくなるおそれがあります。 また、どちらかが事故や病気などのトラブルに遭った時、何もしてくれないのも困りものです。 助け合って暮らすということを前提として、信頼のできるライフスタイルを送っている相手を選ぶ必要があります。 最期まで助け合える友達が見つかったら、老後のことを話し合っておきましょう。 どちらかが亡くなった後のことも早いうちに考えておくと安心です。

老後の生活資金

高齢化社会に突入し、公的年金制度の崩壊が近いとも言われている日本では、老後に生活資金をどのように捻出するかが問題となっています。 まとまった貯蓄をしている方はそれほど心配要りませんが、老後は自分にご褒美をあげるつもりで、ゆとりのある生活を楽しみたい人も多いと思います。 老後の計画が色々とあるなら、まずは貯蓄を計画的に始めていきましょう。 老後資金の貯蓄のポイントは、「豪遊」のためにお金を貯めることではありません。 慎ましい暮らしをしながらも、災害や病気など万が一に備えることができるよう、お金を貯めていきます。美味しい物をたくさん食べて、旅行に何度も行って…という生活を繰り返していると、せっかく貯蓄したお金も目に見えて減ってしまいます。 日本人一人が80歳程度までゆとりある老後を過ごすために必要な額は、およそ3000万円程度と言われています。 しかし自分の寿命が90歳、100歳と伸びれば、3000万円では足りなくなってしまいます。 自分が長生きする可能性も含めて、計画的な資金調達が必要です。