一昔前には、老後は孫の成長を近くで見届けることが高齢者の楽しみと考えられていました。
生まれたばかりの子が大きくなり、一人前になるまでを子供と一緒に見届けることで、自分の老いを自然と受け入れることができたのです。
しかし現代では子供や孫と離れたところに住む高齢者も多く、孫とも疎遠になる方が増えてきています。
孫との関わりが薄れつつある今、高齢者にの果たせる役割とは何でしょうか?
まず思いつくのが、子供夫婦に代わって孫の面倒をみたり、孫にお小遣いをあげて喜ばせるなどの方法ですが、それだけが全てではありません。
孫の成長に圧倒的に足りていない人生経験や人生の目標などを、おじいちゃんやおばあちゃんが応援してあげる必要があります。
人生に迷っている時、子供はまず親に相談するものです。
しかしそれだけでヒントが足りない場合、おじいちゃんやおばあちゃんがアドバイスしてあげても良いでしょう。
頭ごなしにあれこれ指図するのは良くありませんが、さりげない励ましや応援、そして「自分も苦労した」と体験談を語ることが、孫にとってはとても貴重な経験になるのです。