老後に使うお金は、一体誰のためのものでしょうか?ほとんどの人は、自分で稼いだお金なのだから「自分のために使う」と答えるのではないでしょうか。
子供や配偶者に使うといっても、目的もなくお金をあげるわけにはいきませんし、お金をあげる場合は自分自身が生活に余裕をもっていることが大前提です。
老後は、若い頃には考えられなかった病気やトラブルに遭う可能性があります。
病院にかかって処置を受け、薬を定期的に飲むようになったら、食費や生活費とは別に医療費がかかるようになります。
他人のお世話を受けず、自分だけで生きていくのだと決めたなら、自分のお金はすべて自分で管理し、自分のために使うのが適当です。
子供や孫、あるいは身内以外の人にお願いしてお世話をしてもらう場合にも、お金がかかります。
ただしこれは自分のサポートをしてもらうためのお金であって、無条件に差し出すお金ではありません。
そのような意味で、介護や医療費などはすべて「自分のために使うお金」であるとも言えるのではないでしょうか。