老後に必要なお金は、一ヶ月に10~15万円を平均値として考えると、一年で120~180万円は必要になります。
300万~400万は必要と言われることもありますが、生活水準が高ければそれだけお金が必要になるのは言うまでもありません。
仕事もせず、一年に100万円以上お金を使わなければならないというのは、精神的につらいものがあります。
しかしリタイアしてから一切食事を摂らず、何もしないで生活するわけにはいきません。
退職後は、与えられた残りの時間をどう過ごすかが一年間の支出を決めるポイントになります。
お金がまったくかからない趣味を持った場合、余暇時間は0円で過ごせます。病気をまったくしなければ、医療費も0円です。
ただし、それだけで生活費がゼロになるわけではなく、衣食住にかかる費用を算出しなければなりません。
住宅ローンが残っている場合は、それも一年の出費のうちに入ります。
最低限の衣食住で暮らすといっても、住宅設備が壊れたら直さなければなりませんし、時には病院にかかることもあるでしょう。
あらゆるトラブルを想定に入れてみると、120~180万円にプラスして100万円程度は予備のお金を蓄えておく必要があります。