老後の自分が頼れる相手は、まず第一に自分の配偶者、そして次に子供です。
配偶者が自分より先に亡くなってしまったら、頼れる人は子供しかいません。
しかしその子供との関係が希薄で、介護をしてもらえなかったり、最期を看取ってもらえない方が増えてきています。
子供との関係は、子供が生まれた瞬間から始まります。
成人し、家を離れた後は子供もそれぞれの人生を歩み始めますから、家を出るまでが子育てと言えるかもしれません。
逆に言えば、子育て中の関係性が老後の子供との関わりに大きな影響力を持つものでもあるのです。
親の状況に関係なく、子供にも手が離せない状況はあります。親が老齢に入り、子供が現役世代になると、実家にほとんど顔を出せなくなる場合もあります。
しかしそれでも、子供が様子を見にやってきたり、電話やメールで連絡を入れてくれれば、親としてはありがたいものです。
子供が逞しく成長し、味方になってくれれば、親にとっては心強い存在です。
しかし子供にとっては親が、かつて誰よりも頼りにしていた存在なのです。
災害や病気など、万が一のトラブルが起きた時こそ、サポートし合える関係性が重要ではないでしょうか。